ハンゲショウ Saururus chinensis (ドクダミ科) 谷戸図鑑に戻る | |
多年草です。 高さは50p~100cm程度です。日本では、本州から沖縄の湿地や水辺に群がって生えています。6月中旬から7月頃に茎の上部に黄白色の花をつけます。1つ1つの花はとても小さいので、あまり目立ちません。この小さな花たちが密集して、穂をつくります。花が咲く時期には、穂の近くの葉の一部は白くなります。 葉が白くなるのは、葉を目立たせることによって虫を呼んでいるのではないかと言われています。しかし、一部だけ白くするなんて不思議だと思いませんか?これは、葉の白い部分だけでは光合成ができなく生きられなくなってしまうからではないかと考えられています。 また、ハンゲショウの書き方は2つあります。1つ目は、「半夏生」です。半夏生という、夏至から数えて11日目である7月2日頃に花を咲かせることからきました。2つ目は、「半化粧」です。葉の一部を残して白く変化した姿は、半分化粧をしているようにも見えますよね。 さらに、ハンゲショウは「カタシログサ(片白草)」という別名も持っています。これは、葉の片面だけが白くなることから由来します。 (江島 なつ海) |
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花序の下の葉が白くなりはじめている。
(撮影日:2005/5/14)
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(撮影日:2019/6/15) | (撮影日:2019/6/15) |