Kawana Satoyama Ranger tai

2005/4/1 報告


Workの写真は Work Photo Gallery から

パークアリーナの方を稲荷山へご案内

稲荷山、正式には藤沢市森林公園
毎年最低1回は下草刈りを行っている私たちの第2のフィールドです

もともとこの場所を手入れし始めたのは廣崎先生の声掛けからでした

そして今回廣崎先生の声掛けの元、パークアリーナ(川名最大のマンションで、稲荷山のすぐ脇にあります。というか稲荷山はパークアリーナ開発時に建設会社飛島建設が市に寄付をしてくれた場所です。寄付者の名前を付けてもいいのになぁと、私思います)の方々にも稲荷山を知ってもらおうとご案内をしました。

稲荷山は「残地」という言葉がぴったりの縞状の山ですので、周りは擁壁とフェンスで囲まれていて普段は人が入れません。
いかにも入り口という感じで階段とお稲荷様がありますが、この部分は個人の方の所有地ですので、入れません。

そんな稲荷山だけに人による「悪さ」がなく、残されたみどりとして未来につなげることができる貴重な存在でもあるのです。

ということで、ご案内

当然の様にパークアリーナの方は稲荷山に入るのが初めてです。
そこでまずは稲荷山の来歴(いきさつ)を廣崎先生から説明して頂きました。
私たちはこの山での作業の様子を話させて頂きました。

目玉はなんと言っても「やぐら」
斜面に掘られたお墓です。
川名緑地にはこの様なお墓(古墳)がいっぱいあるのですが、ここ稲荷山のものは鎌倉時代の「やぐら」と呼ばれるお墓です。
ちなみに谷戸探検で子どもたちが大好きな洞窟は奈良時代の横穴古墳です。

そんなやぐらの中を覗くと何故か興奮しちゃうんですよね
何故でしょうか?

今回参加してくださったみなさんも興奮というか感心してくださいました
それだけ稲荷山はエキサイティングな場所でもあるということだと思います。

1時間程度の時間ではありましたが、山のもつ意義と魅力がわかってくださったのでないあかと思います。


種籾を蒔きました

稲荷山の案内を終了した後、レンジャー隊の面々はいつもの谷戸へ向かいました。
目的は種籾を蒔く準備のためです。

私たちが管理している谷戸の田んぼは稲が植えられないため冬場に水の流れをうまく止めてくれる「残った根っこ」切り株がありません

「なんじゃそれ?」って方のためにちょっと説明

ニホンアカガエルの卵塊はゼリーみたいなもの、そのゼリーを産み落とすために冬場の田んぼに水が必要なんですが・・
大きなタライに水を入れ、ゼリーを入れるとどうなるか?
水が流れればゼリーは流れてしまいますよね
そこに何かしら杭みたいのがあれば流れるゼリーが引っかかりますよね?

そうなんです、冬場に降った雨が流れになってしまうと卵塊も流れてしまいますが、そこに稲の切り株が残っていれば流れずに済みます

また、夏近くになると稲のない田んぼの水は殆ど温泉!
本当に熱くなってしまいます
これでは生き物たちが生き残るのは大変ですよね

そこに稲などの草本類があって陰を作ってくれれば・・
水はひんやりしていますよね

そうなんです
田んぼと稲は生き物たちにとって、切っても切れないとても重要なつながりがあるのです。

ま、そういうことで私たちの田んぼの最大の弱点は稲なのですが、まあ、農業とのからみで植えることは出来ません
そこで、稲の練習ということも兼ねて陸稲を栽培してきたところなのです

そんな稲

そんな稲のなかでも注目株は「古代米」だと思っていました
「生産用の稲ではない」「縄文時代をしのばせる風流がある」というのがその理由

そして今年はその古代米の玄米を購入することが出来たのです
「玄米で発芽するのか?」って?
するんですって!
とはいえ非常に難しいらしく、研究用に「籾殻つき玄米」という商品があるのを発見
この籾殻付き玄米を購入

めでたくこの日に蒔くことができました。

籾殻を蒔くというのは普通の花と余り変わりありません
下が網になっている平らなバットみたいなヤツに新聞紙でも敷いて、土を3cm位敷いて、籾殻を厚めに蒔き(どれくらい発芽するかわからないので厚めにしました)、その上から籾が見えなくなる程度に土をかけるということで、そんなに難しいものではありません。
後はしっかり散水してあげて温度が上がればOK!
寒い年にはビニールハウスみたいにする必要もあるのでしょうが、そんなのはいらいでしょう。
というかビニール系なんて使いたくありません
鳥がつついてしまうのを防ぐためバットを段重ねにしてみました

さて、発育の程はいかがなものでしょうか

乞うご期待、でございます


ワークデータ:

参加者:15名
内容: パークアリーナの方を稲荷山にご案内
    籾殻蒔き


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