Kawana Satoyama Ranger tai

2005/3/27 作業報告


Workの写真は Work Photo Gallery から

田んぼの整備

春本番・・だね
花粉症の事務局Cはマスクを手放せなくなりました・・
そんな中でもWork Work Work !
肉体労働だ〜!!

と作業効率の悪さをあらかじめ言い訳してしまうような前段はさておき

やってきました「田起こし」

前々回のワークで畦は大分強くなっているはずですが、まだまだ穴があること
そしてなにより田んぼの底が水平でないことなどを今回の改善目標に掲げてみました。
(・・って 誰か言ったか?)

畦にはどうしても穴が開いてしまいます
そしてその穴がだんだん大きくなってしまいます
それだけに毎回の点検が必要です

でもこれをしっかりやっておけば畦は安泰
ということはシュレーゲルアオガエルの産卵場所が確保できるというものです
今回もしっかりと補修しました

底の方はといいますと

現状でもかなり水が溜まってくれているのですが、まだまだ水から顔を出している部分が相当あったので、土を低い方へ移しました
その甲斐あって全面的に田んぼ状態になりました

アズマヒキガエルの卵塊確認!

ここ数年確認できなかったアズマヒキガエルの産卵が確認できました

場所は一番奥の田んぼです
ニホンアカガエルの卵と並んで産んでありました
場所が田んぼの中ということで、これから土を動かすことを考えると場所を変えた方が良いと思い、少し深めに掘った場所に移しました

カエルといってもニホンアカガエルとアズマヒキガエルでは産卵する環境に違いがあります
ニホンアカガエルは水があるか無いか程度の浅い方がお気に入りのようです
それに比べてヒキガエルは池の様な深い場所の方が好きみたいです

そういえば昔の谷戸には田んぼという浅い水辺と水路脇にある深めの水辺もありました
前々から深めの水辺(谷戸の池の様に深すぎないもの)が欲しいと思っていましたがなかなか整備するまでには至っていませんでした

そろそろこの辺で深めの水辺、作ってみましょうか

里芋&ジャガイモ植え付け

畑の方はといいますと

レンジャー隊の主要作物の一つである里芋を植え付けました
去年に畑の端に埋め込んでおいた種芋を掘り出して植え付けました
また、前回のワークで植えた量ではちょっと少ないかな・・ ということでジャガイモ(男爵)を追加植え付けしました

鎌研ぎ研修会実施

まあ、そんな大それたものではないのですが
前々から懸案であった「道具のメンテナンス研修」の初めとして鎌を研いでみました

研ぐというのは至ってシンプル
同じ角度で研げば刃ができるわけです

ということで簡単な説明の後に各自自己研鑽に努めてもらいました

この研修はとても好評で、研ぎに没頭するメンバーもでるほどでした
というか、こういうのって好きな奴いるんですよね、本当に

もともと全く刃が無い状態の鎌でしたので、さほど切れるようにはなりませんでしたが、初めての経験としては有意義であったと思います

ご多分にもれず、「まぁるい切れない刃」に研いじゃう上手なメンバーもいて、Simple but Difficult を身をもってわかってもらえました

あとは数こなすしかありませんよね
ことある毎にチャレンジしましょう!


おまけの雑記

この時期セリ摘みやお弁当を食べにかなりの人が畦を歩きます
今回のワークでもちらほらとみられました
そこで事務局Cは勇気を出して「すみません、シュレーゲルアオガエルというカエルがこの畦に卵を産むんです。少しでも産める環境を残すためにこれから先は入らないでください」と数人に声を掛けました

皆さん「ほうほう」とご理解頂けた様子
いや〜言ってみるもんですね
というかちゃんとアピールしなきゃだめですね

ちなみにレンジャー隊がここをアシ原から田んぼに「人力で」戻したと言うことも、何故戻しているかということも宣伝しました

うん、我ながら偉いなぁ〜


ワークデータ:

参加者:31名
内容:田んぼの畦補修、田んぼ土ならし、里芋・ジャガイモ植え付け、
   シソ種まき、畑耕耘
   ゴミ拾い(40Lポリ袋いっぱいの収穫!)
   刃研ぎ研修

生き物データ:

ニホンアカガエルの卵塊はもうオタマジャクシになっていました。でも一番奥の卵塊はまだまだオタマジャクシになっていない「固い」卵塊も多くみかけました。

アズマヒキガエルの卵塊

カナヘビ、ケラ、冬眠中のシュレーゲルアオガエル、ニホンアカガエル、ヤゴ多数(種類は不明)


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