Kawana Satoyama Ranger tai

2004/2/1 作業報告


Workの写真は Work Photo Gallery から
池奥田んぼの畦を修復しました

毎年のことですが6月から行う生物調査の際に畦がグチャグチャになってしまいます。これは致し方ないことなのですが、修復が必要です。
また、畦を壊さないために新林の谷戸探検でも田んぼを近くから見てもらえない状態が続いていましたので、なんとか観察に耐えられる様にもしたいと思っていました。
そこで・・
ちょうど今の時期はまだカエルの産卵もないので、一気に修復してしまうことにしました。

改良方法として、まず畦にアシ等の枯れ葉を埋め込み、補強することとしました。
また、端の方のブッシュをきれいに刈り、その場所を通り道にすることで畦には入らず観察や調査ができる様にしました。
ちょうどその場所には水の流れがあることから、木を渡し橋を作りました。
本当に小さな橋ですが、なんかとても楽しい気分になれたのは自己満足し過ぎというものでしょうか?

今月はニホンアカガエルの産卵にあたります。
今回の畦補修により湿田が全部で5か所、最奥部にもう1か所ということになり、産卵条件は改善されたと思います。
去年の産卵数は極端に少なかったことから(約140塊)、将来に不安が残されましたが、今年の産卵場面積の拡大により多少は増えてくれるのではないかと思います。

まあ、実際は行われてみないと何とも言えませんが・・
現象の一途をたどることは避けてほしいものです。

堆肥を切り返しました+落ち葉を集めました

前回までにかき集めた落ち葉の山(堆肥)も、切り返しの必要な時期になっていました。
堆肥も積んですぐにはかなり温度もあがりましたが、今はすっかり温度もさがっていたのです。

そこで、切り返しを行いました。
前回までの落ち葉はかなり菌も増えてはいますが、まだまだという感じです。特に踏み込みの際に十分な水かけを行わなかったため、からからでなかなな発行が進まなかったようです。
今回は池から水を汲みつつ・・ 距離もあり、かなりたいへんでした・・
水をかけながら、かき集めた新しい落ち葉と混ぜ合わせながら踏み込みました。

新たにかき集めた落ち葉は運搬車5台。
これで今年の畑にはかなりの量の堆肥をいれることができるでしょう。

ゴミを拾いました

毎度のことなのであえて書く必要はないかもですが、今回もゴミ拾いを行いました。
いつものことながら池の周りのゴミは大変多く、「上州屋」の包み紙が圧倒的多数を占めています。やはりルアーの影響でしょう。
そういった意味で目立ったのは、谷戸入り口付近のゴミが多かった点です。

生き物発見データ

畦の土の中から アマガエル、アメリカザリガニ・・

ご両人とも大変申し訳ありませんでした、
ニホンアカガエルの産卵がしやすいように水がたまりやくしようと、畦を掘り返し、一部を移動しようとしたら・・アマガエルが冬眠していたのです!

アマガエルは土の中だったのでうす茶色でした。じっと動かずにいましたが、手に載せて写真撮影会などをしているうちにかなり活発に動き出しました。
最終的にはもう少し奥側の水路付近の落ち葉下に置いてしまいましたが、はたして彼は無事土の中へ帰れたのでしょうか?
少々、いや大変申し訳ないことをしてしまいました。

m(_ _)mアマガエルさんごめんなさい

しかし、土の中に冬眠すると知識では分かっていても、実際に見てみると感激しちゃいますね。
そして、その場所が「畦」であることがわかり、畦を大切にしようとしている私たちの活動が生き物にとって役だっていることもわかりうれしい限りでした。

よ〜し!もっともっと畦を修復するぞ〜!

そうそう、アメリカザリガニは田んぼの土起こし中に出てきました。
まあ、これは子ども時代からの経験上当たり前の出来事です。
(って、こんな体験していない人もいるでしょうね)

アメリカザリガニは畦に穴を作ったりして漏水の元凶となるし、田んぼも穴を掘っちゃうし・・ ということで農家にとっては嫌われ者。
でも子どもたちにとっては人気者。

私たちとしては少々問題児という感じですが、まあ共存しないといけないんでしょうね。っていう感じでもあります。

なにはともあれ冬場に冬眠中の生き物を見つけられたのはラッキーなことでした。

カヤネズミの巣確認

全国的に激減しているカヤネズミの巣を確認しました。
谷戸奥のアシ原を刈っている際にカヤネズミの巣を2つ確認しました。

一つはアシを切ってから気が付いたので、もらって来ました。
17日にある新林小学校の谷戸探検で子どもたちに見せたいと思います。
(びっくりさせたいから子どもたちにはナイショだよ!)

一時期、巣が確認できませんでしたが、どうやら谷戸ではカヤネズミはまだまだ絶滅していない様です。
今後の田起こし計画の際にはアシ原を残すなどしてカヤネズミの生存域を確保したと思います。
まあ、全部刈ってしまうということ自体が私たちのペースでは出来そうにありませんけどね・・
ということはゆっくり進むということが生き物たちにもやさしいということなんですね。ちょうど手作業で進めてゆくペースが自然の推移にあっているんですね。
まあ、確かに生物の歴史には機械化というものすごい変異ペースは記録されていませんからね。
妙に納得。

ということで、私たちの「手作業」はこれからも作業の基本として続けたいと思います。



ワークデータ:

参加者:25名
内容:池奥の畦修復、堆肥切り返し+落ち葉掻き、ゴミ拾い
昼食:ご飯、ブタ汁、焼き芋、差し入れて頂いた大分ミカン

Workの写真は Work Photo Gallery から


Work map 2004/2/1

2004/2/1 谷戸ワーク地図

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