皐月晴れというものがなかった5月。またしてもワークに雨?
前日の心配をよそに、幸い当日は晴れました。さあ、頑張るぞ!
草刈班
藤沢市からの要請にこたえて、アシ原刈りを行いました。
前年は委託業者が行った区域なのですが、今年はその委託を「アシ原全面(とらがり)」に移行したいとのことで、前年やった区域が出来ないとのことでしたので、お手伝いをしました。
面積的には今までのなかでも1・2を争う広さではありましたが、アシがまだ生えたてということもあり、思いのほかスムーズに作業がはかどりました。実は去年のアシの枯れた柄がないということがもう一つの要因でもあります。前年まで刈っていたことの良い影響が大きいともいえるでしょう。今後同様な作業を続けてゆけば確実にアシの勢力は減衰してゆくと思われます。
ビオトープ班
藤沢市が池奥の谷戸部分を、一部新たに購入してくださいました。
現状は当然アシ原です。そして目標は田んぼの状態に戻すことです。
そこで、アシ原の田起こしをしました。
当然の様に全くのアシ原。
そんな状態からの田起こし(新田開拓って感じですね)をするのはこのところなかったので参加者一同しばし途方にくれました。
特にアシ等がだいぶ伸びてきていることもあり、そのままでは田起こしも難しい様に思われましたが何とか始めることにしました。
さすが元気な大学生、そんな悪条件にもめげずどろどろの「田んぼ」状態を20畳程確保して暮れました。
調査班
毎度の調査です。
畑班
先月蒔いた枝豆を定植したり、サトイモの畝間を耕したり、最近ではかなり作業にも慣れてきているようです。
さて、枝豆で一杯はいつ?
魚班
今回初めての試みとして、魚類調査を行いました。対象は池にいる外来種、そうです、ブラックバスやブルーギルです。彼らはどんなものを食べているのだろう? そんなことから谷戸環境への影響指標に出来ないものか? そこで、魚班を創設、早速調査をしました。
結果、ブルーギルのお腹の中にあったものは「タニシの幼貝」「ヤゴ」というものでした。特にタニシは大量に出てきましたので、主食といえるのかもしれません。
それでは、ここで、隊員の小平くんによるレポートを掲載させていただこうと思います。
***************** reported by Y.Kodaira ******************
今回の釣り調査で分かったこと。
採れた種;ブルーギル
個体数:13匹(計測数は7匹) 体長:121mm〜156mm(平均136) 性:雄3匹 雌3匹 不明1匹
内容物:ミミズ、巻貝の稚貝、甲殻類の未消化物(推測です)、昆虫(体表が黒。大 体3ミリくらいの大きさ)
生態:ブルーギルは大体三年で13p、4年で16pほどに成長する、今回つれたのは 3〜4年ものだと思われる(生育環境によって成長が変わると思うが)。産卵は6月か ら7月。すでに成熟していて腹を押すと卵をだすものもいた。今年の春の到来が早 かったことが卵を成熟させたのを早めたのかもしれない。 雑食性だが、今回ブルーギルからは水生植物らしきものは見られなかった。驚いたこ とに一つの個体から巻貝が10個体以上、昆虫の原形をとどめているものが出てきた。
感想:今回、ミミズを餌にして釣ったがブラックバスを釣ることができなかった (当たりはあったが取w)り込む直前で逃がした子もいたが)。次は違う餌も試そうと思 う。一竿一針の一本釣りだと取れる個体数も時間が限られているため能率が悪いので 違う漁法を考える必要がある。また、ブルーギルの胃の中でほととんどドロドロになっ ているものもあったので、次はルーペや顕微鏡を持っていき、そのドロドロを見るな どをすればまた興味深い結果が出てくると思われる。