大学生のみんなにとっては、長い春休みのちょうど中間で、参加しにくい日程になった今回のワーク。それでも10名を超える参加があって、成果もでて、めでたしめでたし。
今年の春は本当に早いですね。
谷戸の名物ヤマザクラの見ごろは、通常では4月第2週くらいなのですが、もう見ごろとなっています。近くにあるソメイヨシノも満開に近いですし・・
キブシ、ヤマザクラ、新緑がみんな一緒に見られるという贅沢というか、変な春です。
先月谷戸の畑に続く道にコンクリートガラが捨てられてしまったのですが、その対応として復旧をすることにしました。
実はこの道、車は入れない幅なのにたびたび車が進入することから幅を少し狭くしたのですが(八城@実家が実行)、その穴を埋めるようにコンクリートガラが詰め込まれたわけです。このようなことは私たちとしては容認できません。戻す必要があるのであれば、なぜ土ではなくコンクリートガラなのでしょうか?埋め戻した人の知り合いの業者がガラを処分する際に一石二鳥とでも行ったのでしょうか。でも誰なのでしょう?
詮索しても始まりませんので、対応策を考えました。ガラの引き取りは事情を説明したところ市減量推進課が引き受けてくれました。
あとは私たちの肉体労働でガラを谷戸入口まで運ぶだけ。
一見少しのガラのようでしたが、始めてみるとさにあらず!一人で抱えるのには精一杯の大きさから小石大まで、塩ビ管、鉄のクサビ、等々どう見ても解体の際にでた土台部分のガラのようです。
当然人の手で運搬車に積むことに・・・ スコップは差し込めません。思い余ってパワーシャベルを出動。ガラをいったん掘り起こし動かしやすくなったものを手で運搬車に乗せました。
運搬車のタイヤがペシャンコになるほどにつめても3回の運搬になりましたので約1tonはあったと思います。まいった!!
それでもなんとか運び終えました。
復旧場所は、再度の埋め戻しを避けるため、いかにも「段差にしてあるんです!」という感じにへこませておきました。さてどうなることやら・・
ガラ運搬も重要ですが、今回のワークの中心は谷戸の畑にジャガイモ等を植えたことともいえるでしょう。
谷戸全体の管理をしてゆきたいというのが私たちの望みです。が、谷戸に絡む諸事情からなかなかそこまで一気には広げられないのが現状です。
公有地と私有地が入り乱れ、市が借りている場所もあったりと、どこを管理できるのかという境界線が定まっていないのです。この問題に関してはたびたび問題化してお叱りを受ける結果となってしまっています。自然保護というのは直接所有権とバッティングするので本当に大変です。
そんなこともあり、いつも基地として利用している谷戸の畑を、私たちの方向性を見てもらう見本園として整備(ちょっとこの言葉には抵抗がありますが)していこうとしています。
谷戸の象徴の一つである「農作物」。その農作物見本園と私たちの食事への利用(毎回野菜を買っているので食事代もそこそこかかります。参加費の有効利用を図る必要も感じています)を考え、自分たちの手で農作物つくりを始めています。
「環境」を考えている団体ですから、当然進むべき方向性が見えているというものです。
「無農薬」「谷戸内の落ち葉等を利用した堆肥利用」が最低条件です。
化学肥料も避けたいところです。
実際去年もこの条件で作付けを行い、通常より少ないかもではありますが、私たちにとっては十分な量の収穫も出来ました。そのうえ、サツマイモ畑には2年続けてカメが産卵をしてくれています。自分たちの畑が生き物のゆりかごとなっているのも実感できました。
そこで、今年も早速作付けを行いました。今回の作付けは
ジャガイモ | 男爵・10kg |
ショウガ | 1kg |
長ねぎ | 幸運なことに近くの方からいただきました、約5kg
この他に種からの栽培を試すために種を植えました。 |
カボチャ | 8ヶ所 |
ノビル | 作物?谷戸から減りつつあるノビルを分けつしました。
もちろん川名産。八城の自宅から。以前畑の脇にあったものです。 |
フキ(ノブキ) | これも八城の私宅から |
茶 | これも八城の私宅から
生垣にしたいと、去年から移植しています |
春満開の畑はペンペングサ(ここはあえてペンペングサ)、ヒメオドリコソウ、ミドリハコベ等々が所狭しと咲き誇っています。花々をそのまま残したいという衝動を押し込めて所有者の希望どおり草抜きをした後トラクターで耕しました。
その後コマメ(わかります?ミニティラーです)で耕し、さく切りを行い、ジャガイモ等を植えました。
完璧を望むのであれば全て手作業にしたいところですが、学生のみんながこれから出会うであろう農作業を考えた時、機械も必要だと思い、トラクター等の作業もしてもらいました。
実に楽しそうにやってくれました。
さてさて、収穫の程はいかに?今から楽しみです!