毎度の事ながら「市有地」「市借用地」での作業ができないままにワークの当日がやってきてしまいます。さてさて今回はどんなことをしてゆけばよいのやら・・・
そこで今回は思い切って前前からリクエストの多かった「あの」作業をしてしまおう、ということにしました。
あの作業とは、「炭焼き」です。
いきなりドラム缶という構造物を取り入れるのは「手作業派」と自認する私たちにとって抵抗があります。そこで伏せ焼きで行うこととしました。
まあ、みんなの希望は炭焼きができればそれだけで満足というものではないのです。そうです、夜谷戸で泊まってみたいということも多々あるようです。
泊まれて、翌日みんなに炭が出来たのを見せてあげられて・・・ 仕事に穴をあけないで済む方法・・
ということで、無謀ではありますが、夜8時過ぎに点火して、翌日4時ころ出炭というスケジュールを組んでしまいました。
さてさて、いざやろうとしても問題が無いわけでは決してありません。あとあと問題にならないように気を配らなくてはなりません。ということで、一様気を配った事項を載せてみますと・・
1:場所 これはいつものベース基地である畑。所有者にはしっかりと許可を取りました。
2:材料 一番の希望は「市有地の間伐材を使い、どこかで売り、売上をみどり基金に入れたい」のですが、市の土地の間伐材は市に所有権があり、一切使えません。そこで、谷戸にある造園業の人に炊き出し用にもらっている剪定材を流用することにしました。
3:煙対策 周りが斜面林ですので、煙はほとんど山の上まで出ないとは思いましたが、念のため木酢液を作ることで煙を大幅に減少させすことで、対処しました。(まあ、実はそれもやめちゃおうかと思ったんですが、しっかりとルミちゃんが用意してくれていました)
4:騒音対策 一番気になったのが谷戸への途中で(住宅街)大声で叫んで近所のヒンシュクをかってしまうこと。谷戸の中では声は届かないとはおもいましたが、やはり大声は好ましくありません。そこで「飲酒厳禁」としました。酒が入ると騒がしくなるもんね。とにかく今後のことを考えて「品行方正」を心掛けることとしました。
てなわけで、それなりの準備をして、タープやテントを張り、夜通しの炭焼きをおこないました。
結果的には「×」。
夜明け直前に降った雨(かなり強く振ってしまいました)の影響もあり、十分に釜の温度が上がらず、ほとんどが未炭化状態でした。
結果は×だけど、夜明けの谷戸は素晴らしかったですし、参加した人たちはそれなりに興奮できた野ではないかと思います。
失敗の原因をもう少し究明すると、
トタン板が無かったために上部の土が崩れてしまいました。でも・・トタン板を使わないで作ってみたいんです。無謀かな?まあ、雨の日には絶対無理ということが証明されたわけではあります。
火付け穴の位置の不良。前回のワークで掘った穴に雨がたまらないように溝をつけたのですが、その穴を火付け穴として利用しました。この溝、穴の角の部分につけたので、火が反対側の角まで回らず温度のばらつきが出る原因となったと思います。
夜のために煙の状態が把握しにくかった。
いやあ〜、難しい、難しい。だからこそ楽しい!
今年の冬までには成功させたいですなあ。
いつも使っている谷戸の「道」。
草ぼうぼうで、畑の人も眉をひそめ・・・でも、市道部分なんでほったらかし。
その道の草刈に関して許可をもらったのでバリバリ草刈をしました。隣接する畑との境部分もその場で話してきれいにしました。
あいや、働くって気持ちいい!(って、私は写真だけ撮っていたんです。Sorry)
奥の田んぼも畦がひどくなっているということで、草刈の許可をいただき、刈りました。
この時は強い武器になるものが無く(刈払機は燃料切れでダウン。Sorry)手作業となりました。鎌があればまだよいほうで、中にはナタで草を刈っているツワモノなで出現。
すみませんでしたね。なにせ当日に「ではやろう」という感じなもんで。こんな状態はまだまだ続くのでしょうね、きっと。
谷戸の基礎データ収集のため、市から水質調査を頼まれていますが、今回その調査をしました。
しっかりとした調査をしようとするとなかなか大変なようで、試薬を振りつづける人がいたり、色を識別するのに苦労していたり・・調査班はみんな揃って真剣な表情で頑張っていました。
毎度のことですが、ちゃんとやりました、ゴミ拾い。
なにせ調査班にしろ作業班にしろ「ゴミを見たら拾いたくてしょうがない」というメンバーが揃っていますのでしっかりと拾いました。
それにしてもなぜ? 毎回ゴミがこんなにでるんでしょう?
作業中に子どもたちが池のところでミヤマクワガタを発見。珍しいお客さんに子どもたちはおおはしゃぎ。いるんですねえ、まだまだ・・・・
なんて、言ってていいんでしょうか?
もしかしたらこのミヤマクワガタ、放たれたものかもしれないのです。息子の言うには最近新林公園周辺でクワガタを放つのを趣味としている人がいるらしいのです。それも珍しいヤツを・・・
そのせいか、息子がクワガタを探しに行った際にも友達がヒラタクワガタをゲットしたそうですし、ミヤマクワガタも頻繁に取れるようになったそうです。
この話が本当だとすれば恐ろしいことです。
川名のクワガタのDNAが滅茶苦茶になるのは目に見えています。
いつまでたってもこういった「放流・放生」をする人がいなくならないのですから困ります。
谷戸や緑地には何とか頑張って生きている「地元産の生き物」がいるのです。その地元産を絶滅させないでください!
子どもたちは何も知らずただはしゃいでいますが、実はとてもかわいそうなのですよね。「本物」を知りたくて谷戸に来ているのに「偽者」をみているとしたら。「本物」を見られない現在であればこそより「本物」を見せる努力を大人たちがしなければいけないはずです。放った生き物は「偽者」です。私はそう考えます。
根こそぎ採ったり、ゴミを捨てたり、無責任に放したり・・ そういったことは犯罪行為(前2つはれっきとした犯罪です)です。
こういったモラルをもう一度立て直す努力が必要なんですね。