2001/5/13作業報告

谷戸の畑で運動会!?

やれ引け、それ引け、もっと引け!

今年の谷戸はワークができない!

でも、確実に学生諸君は集まってくるのであります。さて、どうしたものか・・・・?

ということで、「運動会でもしよう」「綱引きだ、綱引きだ!」とばかりにロープを引っ張ってもらいました。

実はこれ、ワークの基地(畑)の南斜面に茂ったミズキの大木を伐採し、引きずり下ろしているところです。

畑の南側にあって、日差しをさえぎり作物に影響を与えつづけていたミズキ、畑の所有者(八城のじいさんです(^V^))が「日陰になるのを何とかしたい」と思いつづけていたわけですが、さすがに一人では伐採はできても移動が出来ないのであきらめていました。最近めきめきとワークに力をつけてきた学生諸君を見てか、「俺がついていれば怪我も無く倒せるだろう。」「伐採の勉強にもなるだろう」と、このミズキの伐採を提案してきました。

ミズキの木は好きだけど、斜面で余り大きくなりすぎても倒れる心配もあるし、伐採も致し方ないと判断、大木の伐採というめったに無いチャンスでもあることから、ワークに取り入れたものです。

学生有志がじいさんの指導のもと慎重に慎重に切り倒しを担当。一方にのみ枝が広がっているうえに斜面という悪条件を見事にクリア、倒れる木の反動に怪我することも無く、変な方向に倒れることもなく、ミズキは綺麗に倒れました。

いまさらながらじいさんの見事な仕事振りに感心してしまいました。はい。それとともにチェーンソーを実際に動かした大畑君の頑張りも見事でした。

斜面下から見るとそれほどでもないと思われたミズキでしたが、どうしてどうして立派な大木でした。斜面に倒れているミズキの枝にロープを掛け、引っ張る訳ですが、本当に沢山の人手が要りました。それが上の写真です。

? 綱引きの相手はこの倒れたミズキでした

倒れた後も移動や枝打ちがまた大変。何分にも斜面に浮かぶように倒れている幹の上を歩いて渡り、先の方にロープを結ぶのはかなりの危険な仕事。

この作業は「学生にはまかせられない」とおもったんでしょう、じいさんが自らひょこひょこ歩いてロープをかけていました。いやはやそのしっかりとした作っぷりはたいしたものです。とても70過ぎとは思えませんね。

 樹上のじいさん

こんな元気なじいさんが生きているうちに、そのノウハウを受け継ぐことの重要性を改めて感じてしまいました。しかし、その道のりは厳しいようですが ・・・・ なにせ年季が違いますからね。

ひょろひょろなじいさんが作業となると本当にさっそうと動き回るんですよね、昔の人は鍛え方が違いますね。すごいですね。

  パワーで頑張る! の図

機械の扱いはまだまだだけれど、パワーにものをいわせ、黙々と作業をこなす学生諸君の姿はとても心強いものでした。頑張れみんな!

南原先生の公開授業開催

谷戸の作業の作業のおりに出た生ゴミ等を微生物(嫌気性)で堆肥にしたいという強い願いを聞き入れて、畑の奥に微生物処理のスペースを秘密裏に計画。

谷戸での昼食で生ゴミも出ることであるし、草刈をしたものも堆肥に出来ればありがたいし、実行に移すことにしました。そして、その全てを発案者である南原君に任せました。

堆肥場は畑の奥で、半日陰位の場所。表層の草除去の苦労を考え、パワーシャベルとスコップ隊4・5人を配置。

実はこのスペース、「1メートル四方くらいかな?」と勝手に思っていたのですが、出来たものは、50cm四方くらいの穴2つと、30cm四方くらいの穴1つ。

少々面食らいましたが、まあ、考えて見れば生ゴミの量もそんなに出るわけでもなく、これが当たり前の大きさであるというものですね、反省。

出来た穴を前に、発案者の南原くんがひとしきり「目的と効果、その手法」について講義。

そしていよいよ生ゴミを入れて・・・ と思ったら、生ゴミを日に干してサラサラになる位にするんだそうで、しばし休憩。

                 (^o^;

さて、水気も取れていざ埋め込みです。

  

副葬品として米糠を敷いてそのうえに生ゴミを入れ、土を5cm位埋め戻します。これで完了。時間が経てば堆肥の出来上がりです。

(ただ、谷戸の畑で動物たちの餌食にならないか少々不安ですが・・・見つからないことを祈りましょう)

執念の穴掘り

なんにも出来ない日々が続くと、さすがの学生も飽きてしまいますよね。毎回毎々生ゴミ処理場の穴を掘るわけにも行かないし、少人数ですんじゃうし。

そこで今回「次回につながる」穴掘りを敢行しました。大きさはちょうど人一人入れるくらい。

この穴を使って次回は念願の「あれ」をしたいと思います。

 刃物は使いよう

最近の谷戸の恒例作業の一つが薪割りです。

この薪割、当然ながらやったことのある学生がそうそういるわけではありません。

若くて力が有り余っている彼らにとっては、薪割りもパワーこそ成功の秘訣というところでしょうか。

しかし実際には薪にあたる瞬間までに腕の筋肉が知らず知らずにブレーキをかけることになってしまいます。(傍目にはよくみえるのですよ)

やはり「怖い」という気持ちがそうさせるのでしょうか?

ナタの重さを利用して割るというところがつかめると、もっともっと豪快に、力を入れずにできるのですが・・・

さあ、彼らの腕前はどのように上達してゆくのでしょうか?楽しみですね。

 

こんなの見つけました。

 背中にハートの紋様。さて正体は?
         エサキモンキツノカメムシ(江崎紋黄角亀虫)でした。
 田んぼに浮かぶ奇妙な物体。こちらはアマ(アオ?)ガエルの卵塊

 


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