2001/4/15作業報告

看板作りました

谷戸に新しい看板完成

新緑が眩しい!穏やかな1日、作業は少なかったけど満足できたかな。

別にいやみで言っているわけではありませんが、今年の作業はできることが大分限られています。

まず、アシ原の開墾はしばらくお休みです。

地元の農家の方が行う作業暦と違う時期に作業をしていたので、お叱りを受け、作業暦等のお勉強をするまで「おあずけ」です。「11月に一面のアシを刈るのがならわし」ということだそうなので、もしかしたら時期を調整して復活できる可能性ものこされてはいます。 が、今年1年は無理でしょう。(市みどり課との話し合いでの感触で)

池の奥に作っている田んぼへの「稲」植付けはやはり無理でした。セリやその他の植物で代行するしかなさそうです。これも「自分の土地」ではないことが重要な要因ですね。そんなにすぐにどうにでもなるわけではないので、代替策を取り入れながら少しずつ進めたいと思っています。

稲は無理でも近縁種のヒエなどは問題ないでしょうから、セリ、オモダカ、ヒエ(まあ、雑草そのものです)などを代表種とした湿田風景を育成していきたいと思います。

とすると・・ 何にもできないのか?

幸い市みどり課では「県購入地」の下草刈りをすることで話を県にもっていってくれるそうなので、今年は斜面地の下草刈りに専念する年となりそうです。

でも、下草刈りってやはり「晩秋〜冬」のものですよね。

それまでどうしよう。

活動を進めるためにも何か代替策を考えていかねばならない今日この頃。悩みは尽きません、はい。

池奥の田んぼを再整備(ほんの少しですが)しました

池の奥の田んぼは何も植わってない上に水の流れがせき止められていないために、オタマジャクシの生育環境にはあまりよろしくない状態にありました。そこで、畦を修復するのと同時に水の長柄流れ口を見直し、一定の水位を保てるようにしてみました。まあ、夏の日照り等についてはどうしようもないことですが、ニホンアカガエルがカエルになるまでくらいは水量を確保できるのではないかと考えています。

  
池奥の田んぼの畦を直しました。また、夏に向け、日よけも補修しました。
右前足がないシュレーゲルアオガエル。とても大きな個体でした。

また、同時に田んぼの脇に整備した「生き物池」も夏の日差し避けを再構築しました。今回も前回同様、枠にアズマネザサの茎・葉を差し込んでりっぱなものをつくりなおしました。

ちょっとビックリしたのがアオガエル。作業しているその脇で「おまえらの作業終了を待ってられるか!」とばかり人が動いていても元気に大きな声でないていました。声はするんですが全く姿がないのには本当にびくというか毎度ながら感心させられました。

その後自宅で本を見ていたら「シュレーゲルアオガエルは穴の中で鳴く」と書いてあるのを発見。昼間の作業の謎が解けました。生き物の不思議さには毎度ながら感心させられます。はい。

新しい看板も力作です

新しい看板をつくりました。まえまえから「谷戸での(自然の中での)マナー」も看板にしたいね」といっていたのですが、なかなか実行に移せないでいました。今回谷戸に入る時点で地元の人に「セリを根こそぎ採って行くやつがいるから、根は残すように看板でも立てたらどうだ」といわれたのをきっかけに製作に取り掛かりました。さすが学生の行動は早い!

作る段では、頭をひねりました。直接「セリを根こそぎとるな」というと他の植物等のことが言えないし、他の季節はつかえないし、「全般的なことにしよう」となりました。どうせなら「小学生の授業の際にも見てもらえる看板にしたらどうか?」と進み、「小学生に言っていることを小学生にわかるように書いたらあ誰も文句は言えないだろう」とあいなりました。

自分たちの管理している畑に立てるのだからセンス良くしたい!ということで、凝りに凝ってつくったのが冒頭の写真の看板です。斜めにした文字盤が学生たちのセンスと谷戸の景観に対する愛着の現れなのであります。

手前味噌ではありますが、やさしい言葉で要点をついていてなかなかしゃれていて、本当にグッドなものができたと思います。

願わくば谷戸に来る人々が看板にあることを認識してくれるとうれしいのですが・・・ ね。

ちなみに次の日に谷戸を歩いたら、池の周辺に大量のゴミがまたまた落ちていました。どう見ても釣りの人間でしょう。なぜ彼らはマナーというものを知ろうとしないのでしょうね。本当にがっかりです。

昨年孵化に立ち会ったカメさんを谷戸に帰しました

昨年畑仕事の際に孵化したカメを、八城家の子どもたちが水槽で冬眠させていたのですが、このたび谷戸に返しました。残念ながら1匹は死んでしまいましたので、残りの2匹を返しました。

自分の手の上で孵化したカメたちの里帰りに「親」ことシンちゃんも笑顔がほころんでいました。

カメたちの前途を祈りたいと思います。

番外編

谷戸は道路がありません。細い道が畑に続いているだけです。だからこそ車が入らず、開発もされず景観が守られているわけです。でも、作業の道具や炊き出しの道具を持ってゆかねばならない私たちにとってはやはり「運搬車」があるととても便利であります。そこで、「原動機付」というのが残念ですが、小さくて力持ちの運搬車を使っています。オートまで、4駆で、約600ccのエンジンで、左ハンドルです。

これ、八城家の遊び道具。だから運転できるのは八城(夫)だけ。実はみんな運転したくてたまらないのですね。まあ、畑という空き地も確保できたことだし、免許証をもっていて、若葉マークでない人であれば事故はしないでしょう・・・

ということで、最近は「貸し出し」も行うようになりました。荷台に乗るだけでも興奮ものの遊び道具となりつつあります。でもね、あくまで重い道具を運ぶためのものなんですよ。ね。

道を壊したりしないように!ましてや事故はいけませんぞ!!

そうそう、こういった「運搬車」こそハイブリッドや電気自動車や燃料電池車にならないものなのでしょうかね。たいていの運搬車や建築機械は排気ガスの清浄装置が取り付いていないので空気を汚してしまうのです。ご多分に漏れずこの運搬車もそうです。法律が許可しているのでそうなっているわけです。頑張ってお仕事する機械だからこそ綺麗な空気を約束してほしいものです。なお、この運搬車、吸気添加物としてセリウムを使用しています、(商品名は「減増くん」といいます)長く使用すると排ガスのいやな臭いもかなり軽減されるのですが・・・もともと長い時間のるものではないので、効果はあまりなさそうです。残念です。でも、少しは綺麗になっていると思います。

メーカーの方々!綺麗な空気を約束してくれる「働き者の機械」を開発してください!


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