10月9日に上陸した台風22号は川名緑地を大きくえぐってゆきました。
風雨が強かったために、谷戸のあちこちで斜面の崩壊が起こりました。
また、大木が根こそぎ倒れたり、斜面から落ちたりしました。
前々から危惧していた、というかわかっていた訳ですが手出し出来なかったというのが本当のところなのですが、斜面の耐荷能力以上に木々が育ってしまったためにより多くの場所で崩落が起こったといっていいでしょう。
10月17日のワークでは、その被害状況を記録しました。
今後の管理方法などに役立てることができたらと思います。
上の図だけでは見えにくいかもです・・
そんな方は上の図をクリックして拡大図を表示してみてください。
さて、さて
道の脇にある斜面がいたるところで崩壊していたり、木が倒れていたりという状況が全体図からも見て頂けるのではないでしょうか。
ここまで全体に及んでいるということは「台風が大きすぎた」か「谷戸の斜面が病んでいる」のか、その両方か・・
このままでは来年度以降もまた同じような被害が繰り返されてしまうと想像して頂けるのではないかと思います。
ここはみんなで真剣に谷戸の保全方法について再検討をする必要がありますね。
ここからは調査した範囲を区分けしながら少し詳しく報告します。
【谷戸入り口〜小池邸】
1:ハリギリ他倒れる
2:アシが畑に流されている
3:スギ倒れる
4:シロダモ倒れる
5:高いスギ数本倒れる
6:コナラ倒れる
7:土砂崩れ(幅9m10cm)
8:ヤマザクラ傾く
9:土砂崩れ
【新林公園内】
10:小池邸入り口の橋流される
【新林公園アスレチック〜片瀬山北公園】
11:アスレチック横の木傾く・土砂崩れ(9m80cm)
12:土砂崩れ(幅5m40cm)
13:橋崩壊・土砂崩れ(幅5m20cm)
14:土砂崩れ(幅5m)
【片瀬北公園〜フリート】
15:ハゼノキ倒れる
【谷戸の中】
16:倒木多数
17:クワの木の根本土に埋まる・ヤナギ1本倒れる
18:倒木多数
19:土砂崩れ(幅5m60cm・4m70cm)
20:コナラ・タブ大木倒れる・土砂崩れ(幅5m30cm)
21:土砂崩れ(幅2m70cm)
22:土砂崩れ(幅7m80cm)・倒木多数
23:土砂崩れ(幅7m60cm)
24:土砂崩れ(幅6m90cm)・スギなどの倒木多数
25:池の周りに倒木あり
26:土砂崩れ(畑のトラクター土に埋まる)・倒木多数
やはり、大変な被害状況です。
さて、これからどの様に復旧したらよいのでしょうか?
「崩れた場所は下の土地の者が始末する」という昔からのいいならわあしがあるようですが、川名緑地はまだまだ私有地がいりくんでいるため、どちらの合意を取り付ける必要があるのかから考えなければなりません。
まあ、そのままにしてしまい「谷戸の地形はこんなもの」という傍観も出来そうですが、それはちょっと悲しいものがありますよね。
やはり緑地内の全体的なコーディネイトを行政が行い、その計画の元ボランティア団体等が動くというのが現状として一番すんなりゆくのではないでしょうか。
ぜひ市公園みどり課には頑張ってほしいものです。
当然我々は協力します!!
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