Kawana Satoyama Ranger tai

事務局長敦子のThe Nationl Trust 研修報告

[第6話] オフについて


ワーキングホリデーは日曜日の午後6時に宿泊施設集合で、一週間後の日曜日の朝、解散となります。

木曜日は一日休みで、みんなでレクレーションをします。

毎日の作業は9時から3時半くらいまで。9時から始めても、10時半、11時半とお茶(ティー)を飲み、1時から2時くらいまでは昼休みなので、実質5時間くらいしか作業はしません。

 休憩の時間

夜は10時頃まで明るいので、毎日の自由時間はわりとありました。

夜は2回ほど、パブに行き、みんなで楽しみました。ただ、歩いて片道20分もあるので、行くだけでけっこう大変でした。
11時の閉店までいるのでさすがに帰りは真っ暗です。小麦畑の縁の道路をみんなで延々と歩いていると、小さいカエルやノウサギに会いました。

あと、一度はHengrave hallの庭にやってきたシェークスピア劇団の「お気に召すまま」を見ました。

近所の人たちが大勢集まって、芝生の上に陣取ります。

 開演を待つ近所の人々 私たちも食事をしながら楽しみました

私たちもピクニックのようにパンやハム、チーズ、果物、お菓子などを持ち込み、食べながら観劇しました。

午後6時頃開演です。10時半頃まであったので、ややこしい筋書きに少し寝てしまいました。
私だけかと思ったら、マーガレットも寝てしまった!と言っていました。みんなお疲れだったんですね。

 シェイクスピア劇団の演義

劇団の人たちは上手でした。16世紀の建物をバックに、優雅なひととき。
こういう形の観劇はイギリスではよくあるそうで、夏の夜を楽しむ素敵な文化だな〜と、うらやましく思いました。

一日ある木曜日のお休みですが、私たちの場合は、午前中には、私たちの宿泊施設があるHengrave hall の屋敷と教会を見学させてもらいました。

Hengrave hallとは、1525年から13年間かけてつくられたチェダー様式の立派な家で、その敷地の広さはなんと17haもあります。
(中にある池を一周するだけで遠足気分。ある夜の立派なレクレーションになりました。)

ここには、エリザベス1世が泊まりに来たこともあります。

今では地域のクリスチャンのグループによって管理されて、一般に公開されたり、宿泊施設として貸し出されたりしています。

私たちが泊まっていたのは、その中のジャガイモ貯蔵庫を宿舎に改造したところです。(快適さはイマイチ、だったかな?)

屋敷と教会の中は、16世紀の雰囲気を感じさせるもので、キリスト教文化一色でした。本当にイギリスの歴史と文化は、日本と違うんだなーと実感しました。

その後、Anglesey Abbeyに行きました。

ここは、ナショナルトラストの公園です。私たちボランティアはご褒美にナショナルトラストは入場無料となるのです!(ちなみに入場料は場所により違うけど、ここは6.6ポンド約1300円、結構高い。)

Anglesey Abbeyは1926年に大富豪によって建てられました。
その後、彼は、そのすばらしいコレクションがある家と庭を末永く残したいので、ナショナルトラストに寄付しました。
見かけは普通のレンガの建物なのに、中のゴージャスさと言ったら・・・

絵や調度品などのコレクションはすばらしいものでした。お金持ちってすごい・・・
屋敷の中は半分に仕切られ、privateと書いてあるところには、まだその方の子孫が住んでいます。
公開されているところには、その方の写真や、ご一族の写真が飾られ、寄付をたたえています。
庭の中には水車小屋もあり、粉ひきを実演して小麦粉の販売もしていました。

 水車小屋の中

総敷地面積はなんと39ha。あまりに広い・・・・

馬がないと、とてもすべてを回ることはできない・・・
でも、お年の方でも大丈夫。
公園の入り口には、一人乗り電動自動車と車いすが置いてあり、無料で借りることができるのです。

 ちゃんと電動自動車が用意されています  気持ちよさそうに電動自動車で移動する人々

電動自動車を運転しているおばあさん達はとても気持ち良さそうでした。

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