川名のコリドーはここ!

では実際に川名の場合を考えてみましょう。

川名緑地の周りの緑地は「西鎌倉」「宮前の御霊神社」「村岡東にある緑地」があげられるでしょう。

そこで、個々の緑地へ向けてどの様なコリドーが考えられるでしょうか?

「宮前の御霊神社」「村岡東にある緑地」

川名緑地は三浦半島側からの自然の流れと丹沢側からの自然の流れが合わさった貴重な自然です、丹沢側すなわち北側へのコリドーは絶対に確保しなければなりません。

しかし、現状として川名緑地から北へ向かうと、緑がつながっていません。
唯一残された緑は川名地内にある斜面林だけです。

この緑も実は計画道路にかかっているのです。風前の灯火だと言えましょう。
しかしこの消えそうな斜面林はとても重要な位置にあります。ここは北へ延びるコリドーの出発点としてぴったりです。緑地からの距離もそう離れていないからです。これ以上離れてしまえばその緑へ移動出来ない生き物が沢山でてしまいます。

ということは、この川名地内の斜面林をは是非ともこのままの広さで残さなければなりません。

なお、この斜面林だけでは北へは続かないため、新たに緑の創設が必要となります。

計画道路(横浜藤沢線)はこれから造る部分もあるわけですので、この道路計画を利用して緑の回廊を再創設してほしいと思います。

例えば・・
現状で使われていない県道取り付け部の高架部分に盛り土等をして雑木林を復活させます。これで北への緑つながる足がかりとすることが出来ます。
整備の方法によっては以外に素敵な実に公園としても利用出来そうです。

この先計画があるといっても、今すぐに供用開始をしない部分であればそれを有効利用する。こういったことは税金の無駄遣いとはいえません。

漸次的に使わせることだけでも生き物たちの移動の猶予期間が生まれることにもなります。ほんの少しでも改善できれば後は自然が自分たちの手で進んでくれるのもなのです。

川名緑地から北へコリドーをのばす

このように、川名緑地周辺も緑をつなげることはかなり大変です。しかしそのチャンスは今しかありません。
なくなってしまってから作るのは不可能です。
模したものを作ろうとするだけでも膨大な金額がかかってきます。
やはり「今あるものは壊さない」「作る際部分部分に緑を集中配置する」という方法が求められます。

ここでおさらい

コリドーとして可能・有効な方法(ルート)は

「川名緑地」−「川名地内斜面林」ー「計画道路内新設緑地」−「弥勒寺社寺林」−「東海道線北側旧貨物置き場:現サカタのタネ周辺」−「村岡東地内緑地」「宮前の御霊神社」

となります。

ぜひご自分でも地図で確認してみてくださいね。
緑の廊下が見えてくるはずです。
(十分とはいえないかもですが・・・ ないよりはモアベターです)

さてさて、南側に延びるコリドーは?

こちらは近々アップします。ご勘弁を!

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